松本医院

06-6748-7765

松本医院

MENU

内視鏡検査について

Medical

Medical当院の内視鏡機器

私が、内視鏡検査を始めた20年前に比べると、内視鏡機器は各段に進歩しました。以前は、フィルムで写真を撮っていましたが、いまでは電子情報でファイリングされますし、鼻から挿入できる細径の胃カメラも出てきました。大腸カメラも、可変と言って、内視鏡の腰の硬さを検査中に調整できるようになりました。また、特殊光検査も行えるようになり病変を認識しやすくなりました。このような経緯を踏まえ、当院の開設に当たって、内視鏡検査の機器として、2018年に発売された富士フィルム社のEL‐6000を採用いたしました。

EL-6000は、LCI、BLIという2種類の特殊光観察が可能です。これにより、癌の描出、発見が行いやすくなります。胃カメラ、大腸カメラそれぞれで、描出したい病変が異なりますので、通常光観察、LCI、BLIを組み合わせてより良い方法で検査を行います。

これらの方法により、より正確で速やかな検査が行えます。

また、当院ではより細い、経鼻内視鏡も備えました。この細い内視鏡を経口で挿入することにより、喉元の負担が減ります。胃カメラの予約をいただくときに、沈静(眠り薬)の注射が必要か、鼻から挿入するか、口から挿入するかをお聞きいたします。

 

 

当院では、日本内視鏡学会の定めるガイドラインに従い、内視鏡の洗浄を主なっております。これにより、内視鏡を介した感染を防ぐことができます。洗浄機も富士フィルム社製を使用しております。

内視鏡洗浄機

Medical内視鏡検査の負担を減らすために

当院では、内視鏡検査の負担を減らすように努めております。

①正確な診断を行いながら、検査時間を短くする

内視鏡検査時に特殊光を利用して病変を描出します。これにより、肉眼のみの観察に比し、より正確で迅速な検査を行うことができます。大腸カメラであれば一番奥まで到達する時間を短くすることが必要です。また、おなかの手術を受けられた方は、挿入時に痛みを伴うことが多いですので、通常の沈静剤に加えて、痛み止めなどの使用を行い、腸がリラックスした状態で行うようにします。

②沈静下での内視鏡検査

静脈注射による沈静剤の使用により、検査の苦痛を除去します。浅い沈静になりますので、苦痛は感じませんが強い刺激では起きる状態を維持します。また、検査中の記憶はあまりないことが多いです。ただし、検査終了後は30分から1時間程度はリカバリー室で安静にして頂きます。覚醒後に結果をファイリングシステムを用いてご説明いたします。なお、鎮静剤を使用した場合は、同日の自動車、バイク、自転車の運転ができません。

③炭酸ガスの使用

内視鏡検査の時には、送気を行い胃や腸管を拡張させて内部を観察します。炭酸ガスは吸収が速やかになされるので、検査後の腹部膨満感やそれに伴う痛みが軽減します。特に大腸内視鏡検査の場合は炭酸ガスの使用が極めて有効です。

④経鼻内視鏡検査

胃カメラの場合、当院では鼻から細いカメラを挿入する、経鼻内視鏡検査が行えます。経鼻内視鏡検査では、挿入時のえずきが少なくなりますし、検査中に会話をすることも可能です。ただし、鼻腔の狭い方などでは痛みが伴うことがあり、鼻出血を合併することもあります。

⑤大腸ポリープがあった場合

当院では、大きいポリープを除いて、ポリープを発見した際にはそのまま切除してしまいます。これにより、大腸カメラを受ける回数を減らします。

Medical上部内視鏡検査(胃内視鏡検査)

内視鏡検査は、胃や食道の病気の早期発見に有効な検査方法のひとつとして重要な役割を果たしています。過去に辛くて内視鏡検査を体験された方もおられると思いますが、近年の内視鏡技術は格段に進歩しています。当院では経口内視鏡に加えて、細い経鼻内視鏡も導入しています。経鼻内視鏡を口から挿入することで挿入の負担が減ります。もちろん、鼻から挿入できますので、経鼻挿入をご希望の場合は、咽頭反射が少なく検査中も会話が可能です。また、当院では鎮静剤使用下に胃カメラを行うことができます。浅い沈静ですので、うっすらと記憶があることもありますが、基本的には寝ている状態で検査が済みます。ただし、鎮静剤を使用する際は検査後に当院のリカバリー室で一定時間安静にして頂き、問題のないことを確認して帰宅していただきます。また、検査当日の自動車、バイク、自転車の運転ができませんので、ご注意ください。

当院は、東大阪市の胃がん検診も行えます。ただし、胃がん検診の際の胃カメラを施行するときは、鎮静剤(眠り薬)を使用することが認められていません。また、病理検査を施行する場合は、病理検査の分のご負担が必要です。

経口内視鏡検査

カメラを口から挿入し、先端に付いている超小型のカメラで主に胃や食道の様子を画面に映し出して検査を行います。当院はたいていの場合、経鼻用の細いカメラを使用しますので、検査中の苦痛も少なく、検査後の喉の痛みも少なくなります。

経鼻内視鏡検査

口ではなく鼻からカメラを挿入するので、舌の根元に当たらず吐き気は少なく済みます。極細内視鏡を使用するため、鼻の痛みはほとんどありませんが、鼻腔の中隔が歪んでいる方は、挿入時に疼痛があったり、鼻出血を来すこともあります。

上部(胃)内視鏡検査でわかる疾患

上部内視鏡検査では、胃がん、食道がん、十二指腸がんといった悪性腫瘍などの他に、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、急性胃炎、慢性胃炎、胃ポリープ、十二指腸ポリープ、逆流性食道炎といった疾患の診断・検査に有効です。また、萎縮性胃炎が進展している場合は、ヘリコバクター・ピロリ菌が存在する可能性がありますので、検査中にピロリ菌の検査を行えます。ピロリ菌が陽性であれば、除菌治療を行っていただきます。

Medical胃内視鏡検査の流れ

検査前

まずは診察にお越しください。当院では、電話連絡をいただきましたら、診察当日の胃カメラも可能です。電話でご連絡頂き、朝食を絶食のうえ、ご来院ください。診察の際に、検査について文書に従いご説明し、ご理解、ご同意を得られましたら、同意書に御署名頂きます。

診察の際は、現在の症状やこれまでの病歴などを伺います(人間ドックや健診で引っかかった方は、検査結果一式をお持ちください)。

続いて、必要に応じて腹部の触診などの診察を行います。

検査が決まったら、患者様のご都合を聞きながら検査日程を決定し、ご予約をお取りし、検査についての詳しい説明を行います。また、内視鏡検査に必要な血液検査を行います。

診察時にお持ちいただくもの

  • 保険証
  • 服用中のお薬がある方は、お薬手帳などお薬の内容がわかるもの
  • 人間ドックや健診で引っかかった方はその検査結果一式

原則として、前日の食事制限は必要ありませんが、なるべく21時までに食事を済ませてください。

当日の朝は食べないでいらしてください。水分は、水やスポーツ飲料など、色のついていないものならば問題ありません。午後の検査の場合は、朝は軽く済ませてお昼は食べないでください。

服装は、なるべく楽な格好でお越しください。

検査当日

1.受付(問診票記入)

スタッフの指示に従ってご記入ください。わからないことなどございましたら、お気軽にお尋ねください。

2.問診

内視鏡検査を行う事前チェックとして問診を行いますので、質問にお答えください。

3.診察

検査前に、診察を行います。検査を行うにあたり、問題が無いかを確認します。また、検査前処置や検査方法など、検査完了までの流れをご説明します。

4.検査

内視鏡検査を行います。
力を抜き、リラックスして受けてください。検査は5~10分で終わります。

5.検査終了後

検査が終わって身支度を整えたら、少し休んでください。
気分が悪い時は、お申し出ください。
お休みいただいた後、検査後の注意事項の説明があります。

6.検査結果の説明

画像をご確認いただきながら検査結果の説明を行います。

Medical下部内視鏡検査(大腸カメラ)

当院では、富士フィルム社製のLEDを使用した内視鏡検査機器を導入しております。肉眼に近い白色光を用いた通常観察と、特殊光を用いた「BLI」や「LCI」などの特殊処理を行った画像により、病変の早期診察を追求しています。内視鏡スコープは、検査中に硬度を変えることが可能で、挿入時の負担を晴らします。また、カメラに拡大機能がついており、精細な観察が行えます。

☆大腸内視鏡検査は腸内をスコープで直接観察する検査ですので、下剤により腸の中をきれいにする必要があります。

☆検査時間は通常15分から20分程度ですが、腸の長さや手術的などの状態により個人差があります。

☆当院ではご希望があれば、ポリープがあった際にポリープのサイズが大きすぎなければ、その場でポリープを切除することが可能です。

☆もちろん沈静下で行うことが可能です。

Medical大腸カメラのおおまかな流れ

  • 検査予約

大腸内視鏡検査をご希望の場合は、事前に外来を受診して頂きます。検査について文書に従いご説明し、ご理解ご同意をいただいたら、同意書に御署名頂きます。

医師による診察ののち予約をお取りします。診察の際、服用中のお薬の確認(お薬手帳をお持ちの方は持参下さい)を行います。ポリープ切除を行う可能性があり、特に抗凝固薬の内服有無を確認いたします。

医師が診察したのちに、看護師から検査の流れについて詳しい説明があり、検査食をお渡しいたします。

  • 検査前日

食事は消化が良く大腸に残りにくい食事を朝は通所食を摂取いただいて結構です。昼、夕食はお渡しした検査食(レトルト食品です)を摂取していただきます。夕食はなるべく20時までに済ませて下さい。

お、お茶、スポーツドリンクは夜間も摂取可能です。

  • 検査当日

・常用している薬は検査予約時の指示通り服用して下さい。

糖尿病の方は、検査当日の朝の薬は服用しないで下さい。

お水、お茶、スポーツドリンクは摂取可能です。

検査30分前までに来院し、診察券・承諾書を出し、受付をしてください。

排便状態の確認をします。(最終排便の性状を確認し、検査が正しく行える状態かを判断します。5-10回の排便により、便の性状が透明で黄色の水様になれば大丈夫です。)

 

検査の流れ

  • 検査着に着替えます。(貴金属類は外して下さい。)
  • ストレッチャーに横になり、ご希望があれば鎮静剤を注射しリラックスした状態で検査を行います。
  • 検査実施(所要時間は約15分程度ですが、手術歴がある方は長くなったり、個人差があります)
  • ポリープがあり、ご希望であればポリープ切除も行います。
  • 検査終了後は休んで頂きその後医師より検査結果の説明を行います。鎮静剤を使用した場合は、リカバリー室のベッドで横になって頂き、問題ないと判断できたら結果の説明を行います。横になっている時間は30分程度です。
  • 検査後は自動車の運転は出来ません。

 

Medical当てはまる方は大腸カメラを受けましょう

排便時に出血を認めたり、便に血が混じっている(便の終わりに鮮血が付いている場合は痔による出血のことが多いです)

検診で便潜血反応が陽性

貧血を指摘されたり、急激な体重減少がある

おなかの調子が悪い(腹痛、腹部膨満感など)

便通異常のある方(便秘、下痢、便が細い)

過去に大腸ポリープがあった方

血縁者が大腸がんになった方

40歳以上の方で大腸内視鏡検査を受けたことがない方

Medicalピロリ菌感染について

日本人の胃がん患者さんのほとんどはピロリ菌に起因します(予防医療普及協会)。  2001年にNew England Journalに発表された論文で、ピロリ菌感染のない患者さん280人の中で胃がんができた人は0人であったのに、ピロリ菌陽性者1246人中の2.9%が発がんしたと報告されました。また、ピロリ菌を除菌することにより、発がん率が下がることもわかりました。年齢や性別などにより、発がん率の下がる程度が異なりますので、どの程度下がるかは、次の章でお示しします。

高齢者で感染率が高く、若年者で感染率が低いことをお聞きになった方もいらっしゃると思いますが、若年者でも、10%程度の感染率が想定されています。

そこで今回、日本人はどの程度感染しているかを日本内科学会雑誌106巻1号の「Helicobacter Pylori感染の疫学」からお示しします。

  • ①出生年代別のピロリ菌感染率(平成4年時)
  • これは、1992年にアメリカの消化器病学会雑誌Gastroenterologyに発表された、日本における出生年代別のピロリ菌陽性率です。御覧のように、1940年代以前に出生した方は、いわゆる発展途上国と同様の感染率ですが、日本の経済発展が進んだ1950年代以降のピロリ菌陽性率は低下しています。経済発展により上水道の設置などが進み衛生環境が改善したことなどが理由であると考えられています。したがって、1950年代以前に出生された方(年齢で言うと70歳以上の方は感染しているリスクが高いと考えられます。ピロリ菌感染で怖いのは、発がんですので、いままでに胃カメラを受診されていない方は胃カメラによるスクリーニングをお勧めします。
  • ②平成22年から24年でのピロリ菌感染率とペプシノゲン法陽性率

平成22年~24年厚生労働科学研究「ピロリ菌除菌による胃癌予防の経済評価に関する研究」が行われました。上記図のペプシノゲン法というのは、萎縮性胃炎を反映したもので、ペプシノゲン法陽性であれば萎縮性胃炎が進行していることを表します。当時のピロリ菌陽性率で言うと、1980年代の陽性率が10%前後と、意外と高いことがわかります。

衛生環境が改善し、感染のリスクが下がったにも関わらず、ピロリ菌が10%程度感染しているのはなぜでしょうか?

2008年に札幌厚生病院と札幌医科大学が発表した論文(Pediatr Infect Dis J 2008)で、小児の陽性者の周囲の方々を検査して、ピロリ菌陽性者がいた場合にピロリ菌のDNAを調べた場合、母子で69%、父子で37%一致しました。つまり、親子間感染を起こしていることがわかりました。児と同胞の一致率は80%であり、小児感染の80%程度は家庭内感染と考えられます。母子と父子の一致率の差からすると、接触している時間の違いかもしれませんが、どのように親子間感染を起こすかはわかっていません。

また、成人になってからピロリ菌感染を起こしても、急性胃炎を起こすことはあっても、持続感染は起こらないと考えられており、10代までの感染が問題となります。

若い方の胃がん発生も起こりえますので、若年でも胃の症状が気になる場合は、胃カメラなどで検査をしてもよいかもしれません。

  • ③これからの感染率の推移(Helicobacter Res 19 : 439―444, 2015)
  •  
  • 今後のピロリ菌感染の推移を予測した図です。今後は、全世代にわたって、ピロリ菌陽性率は低下します。現在のピロリ菌除菌成功率は初回で80%以上を達成しており、当院でも積極的に行っています。ピロリ菌の除菌は1週間の内服によって行います。また、除菌治療の効果判定は、治療終了後の2~3か月の間に、尿素呼気試験(薬を内服して呼気を回収します)や、便中ピロリ抗原(便の提出をしていただきます)、内視鏡検査の再検査(除菌前に胃の粘膜があれている方は、除菌して落ち着いた状態で再検査したほうが、早期胃がんの発見がしやすいです)によって行います。ピロリ菌感染や除菌治療に関するご質問などがありましたら、受診時にお気軽にお聞きください。

 

Medical便潜血検査について

検診で、便潜血検査を行う方が多いと思います。便潜血検査は、2回の便を調べて1階でも陽性と判定されれば、内視鏡による精密検査を行うことになります。便潜血検査によって、進行がんの90%以上、早期がんの約50%、腺腫などのポリープの約30%を大腸カメラ検査で発見できます(臨消内科2008;23:159-165)。その結果、大腸がんの死亡率を約60%、大腸がんになるリスクを46~80%下げられることが報告されています。大腸カメラを受けることには抵抗があると思います。しかしながら便潜血検査は苦痛を伴うものでもないのに、これだけの効果がありますので是非受けていただきたい検査です。便秘で二回もすぐに提出できないという方は、便ヘモグロビン専用容器であれば、冷蔵庫保存で2週間程度は問題ないとされておりますので、容器が専用のものであるかを確認して抵抗があるかと思いますが、冷蔵庫で保存してまとめて提出してください。

なお、先述のように便潜血陰性でも大腸がんが存在することが一定の割合でありますので、基本的には1回でも陽性になれば大腸カメラをしたほうが良いでしょう。また、便潜血検査は、100%の病変を見つけられるものでもないですので、機会があれば必ず検査するようにしましょう。

☆便潜血が陽性になった場合

平成22年度消化器がん検診全国集計Ⅱ、大腸がん検診全国集計Ⅱによると、便潜血陽性で大腸カメラを施行した患者さんの3.6%で大腸がんが見つかりました。大腸がんが見つかった患者さんの70%は早期のがんで発見できますので、予後も良いものになります。また、便潜血陽性の方の約29%の方で大腸ポリープが見つかりました。ポリープのすべてが癌化するわけではありませんが、ポリープを切除すると大腸がんの発生率が低下します。がんや、ポリープ以外の陽性者は、痔によるものや、炎症性腸疾患などの少し特殊な疾患によるものがありますが、大腸カメラを施行しても原因がわからないことも多いです。便潜血陽性の1/3の方はがんかポリープがあることになりますので、やはり大腸カメラを受けて頂いたほうが良いですね。

 

Medical内視鏡検査の費用について

内視鏡検査の費用を概算でお示しします。下記の費用は3割負担の場合ですので、1割負担の方は1/3程度とお考え下さい

胃カメラの検査費用  3600円程度

病理組織検査(施行した場合) 3500円~7000円程度

ピロリ菌検査’(施行した場合)    700円程度

上記の合計で6000円~15000円程度

大腸内視鏡検査(大腸カメラ

大腸内視鏡検査   約5000円

病理組織検査(施行した場合) 3500円~7000円程度

合計で7000円~16000円程度

大腸内視鏡検査を行い、ポリープ切除を行った場合

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)  約5000円

大腸ポリープ切除術       約16000円

病理組織検査          約3500円~約7000円

合計 24000円~約30000円